失恋ミュージアムという名の残酷な施設を訪れたよ。 8月12日inクロアチア
- 2019.08.22
- 第4章(ヨーロッパ)
- クロアチア, ザグレブ
リアルタイムはベルギーのブリュッセルにおります!
どうも。安井です。先ほど「マップ」を更新しましたのでメニュー画面からみていただければ幸いです。そう思うと結構塗れたなーと思いますが。中国、モンゴル、ロシアが大きすぎるのでほぼそこで稼いでいるように見えるだけでした。つまりまだまだ訪れていない国があり、地域があり。まだまだわくわくできると言うことですね。最高。
いつも投票ありがとうございます。本日もどうか、どうぞ、何卒投票よろしくお願い致します。
クロアチアのザグレブに到着。
街に出るには早すぎる。
24時間開いているカフェがあったのでそこで時間を潰すことにした。
朝7時。朝食を摂りたくなった。
調べているとカツレツが食べられるお店があるとのことで。そこに行ってみることに。
グーグルマップで調べると朝7時から開いているとのことだ。
そんなこと絶対にないだろう。朝7時からなんのためにカツレツを作るのだ。誰が朝7時からカツレツが食べたいのだ。そんなやついるわけないだろう。
俺だ。
この店は俺のために作られた店なのだ。朝7時からカツレツが食べたい俺のために作られた店なのだ。
店に到着。
はやすぎだよ!!!!!
ですよね。
おれのためにまさかカツレツは作ってくれないですよね。
気を取り直して近所のパン屋でサンドイッチを購入。クロアチアに来て感じたことはパンの種類が豊富。そして安い。
なかなかボリュームのある生ハムのサンドイッチ。これも200円程でかえてしまう。挟まれている食べ物・巻かれている食べ物は基本大好きな僕にとって天国と行っても過言ではない。具が混在しているカオス感がたまらない。
小腹を満たしたところで早速街観光へ。
夜行バスのいいところは宿泊費が浮くだけでなく、いやでも朝の街を観光出来るところにある。誰もいない観光地を独り占め出来る。
歩いていると柱のうしろに隠れているおじさんの像があった。
写真を撮ろうか撮らないか。葛藤はあったもののこのおじさんは恥ずかしがっているのではなく見つけて欲しいかまちょタイプだということを察知。
仕方がないので写真を撮ってあげた。特別だからな。
売られている服もいちいちおしゃれなクロアチア。ザグレブはネクタイ発祥の地らしい。
この服を手に入れればクエスト感出るのかな。
聖マルコ教会。まるでおとぎ話に出てくるかのようなデザイン。
色が派手な教会はこれまでにも数々見てきたがこの教会のようにデザインに凝りに凝っているタイプは初めて見た。左側の紋章がクロアチア・スラヴォニア・ダルマチア王国、右がザグレブの紋章らしい。クロアチアの国葬などはこの教会で行われるとのこと。こんなメルヘンなところでやるんだね。
街をだいぶ歩き回ったあとは失恋ミュージアムへ。ここがマジでおもろかった。
お土産も斬新。振られた期日を残しておくカレンダー。残しておく意味あるのか?
内部はとても斬新。相手から受け取ったものや相手との思い出の品を寄贈してエピソードと共に展示するというシステム。
こんなにも失恋が集まる場というのはなかなかないと思う。
みなさんがぜひ行きたくなるようにエピソードを意訳して一つ紹介したい。
「本当に君は天使じゃないかと思う。おは…」
から書き出した一つのエピソード。
彼がまだ寝ている彼女のために付箋に書こうとしていたメッセージ。
彼が家を出る前。彼女は目を覚まして彼にキスをしたそう。
彼と彼女の関係はそれきりだった。まるで未完成の付箋と同じように。
的なエピソードがあった。彼はどれだけこの付箋を。2人の恋愛を完成させたかっただろうと思うと胸が痛い。
エピソード横には付き合った期間が書いてあるのだが。4ヶ月。
突沸したやつか。
自分の思い出の物も寄贈することが出来るそうなのでもし失恋して恋人からのプレゼントの処理に困った場合はクロアチアに行って寄贈してみよう。
そのあとは世界一短いケーブルカーを見に行った。本当に短かった。作る意味を感じなかった。
ケーブルカーの隣に階段を作るあたりが煽り方を知っているなと思った。
みんなケーブルカーに乗らずに階段を歩いている。本当になぜ作ったのだろう。
ヨーロッパによくある適当なところに自転車をおくやつ。これでもおしゃれに見えるのがヨーロッパだ。僕もどこかの道路で寝そべってようかな。おしゃれに見えるかな。
昨日も夜行バスで移動した僕はシャワーを浴びていなかった。
グーグルでホステルの位置を確認し手当たり次第に尋ねてみる。
「シャワーだけ借りるのはいくらですか?」
言うても2軒目で見つかったのでそれ以上探すことはなかったが。
1軒目はまだ清掃中だとのことで無理だったが。2軒目はなんと無料で貸してくれた。ホステルのスタッフもそのようなケースはあまりないので対応がよく分からなかったのではないかと思う。善意に漬け込んでいるようで申し訳なさを感じるが。宿泊費を払う訳にも行かないので。
今度神奈川にくるときは連絡してくれ。おれんちのシャワー使ってな。
そのあとはさっきのリベンジに向かう。
カツレツのお店へ直行した。
早すぎると言っていたおっちゃんは笑顔で僕を出迎えてくれた。
メニューなんてまたずにカツレツを注文。
こいつが出てきた。 身なりは僕が思っていたカツレツと一線を画している。
こいつがカツレツなのか?
今日は衣抜いて出るのか?
僕がカツレツという食べ物を誤認していたのか?
まあなんでも良い。めちゃくちゃ美味しかったのだから。
この時点で時刻は16時になっていた。バスの時間は22時。
いよいよ明日はそびえ立つ壁、ヴェネツィアだ。
今まで正直西欧の国を避け続けてきた。西に近づくにつれて鼓動が早くなっていく。そしてお金の出費も早くなっていく。
イタリア。響だけは美しいが。
どれだけのバッパーがヨーロッパに苦戦させられていることか。
はっきりと言えることはヨーロッパはバックパックでくるところではない。
おしゃれをして。よそいきな格好で歩き回りたいものだよね。
バスターミナルでバスを待つ。時間になるも僕のバスが来ない。
そんなことある?
すでに時間は10分も経過していた。
急に焦り始める僕。
さすがにザクレブに取り残されるのは酷すぎる。心を癒すにも失恋ミュージアムしかない。
609。
609。
60…
ん?
これ9なのか?
不安になってきた。これなんだ。こいつなんだ。
9にしては右のスペースが開放的すぎやしないか?
そこからは走る。走る。
60台のバス停をひたすら走る続ける。そうすると1人のおじさんがこえをかけてきた。
「お前もしかしてシュンタロウヤスイか?」
それが彼と僕の13時間に渡る旅の始まりだった。
彼は運転。僕はひたすらにkindleを読む。
各々が与えられた使命を粛々とこなし、2人は目的地であるヴェネツィアを目指していくのだった。
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