これぞモンゴル~圧巻のゲル体験~ 6月3日inモンゴル
起床。
英語が少しだけ話せると聞いたドライバーのおっちゃん(ここから三日間共にすごすおっちゃん)と2人でモンゴルの草原を突き進むことになった。
話せるといっても道中おっちゃんが口にした英語は「グッド」と「スーパーマーケット」だけだった。
新月の日を待ちに待った。最高に綺麗な星が見えそうだ!!!!!!!!!!
何日もこの日を楽しみに待った僕の努力は徒労に終わった。
車内はとても暇なため昨日ダウンロードした映画、「ボクの妻と結婚してください。」を見ることに。涙腺が緩い僕はこの手の映画に弱い。
序盤で既に号泣している僕。黙々と車を運転するおっちゃん。
そこからスーパーに寄り、水やお菓子を購入。コストコタイプのスーパーってテンション上がるよね!
モンゴルは本当に酒が安い。キリンが500mlで120円。
タイガーもこの通り。500mlで90円。天国ですか。
トランプの癖が強すぎる。
神経衰弱をやるとすれば一度見たキャラは忘れない自信がある。むしろ夢にまで出て来そうだ。少しジョーカーの絵柄が気になる。
車に戻るとおっちゃんが携帯をなくしたと慌てふためいている。携帯を探しにスーパーに引き返すおっちゃん。
しばらくの間戻ってこないので、映画の続きを見る。
嬉しそうな顔で戻って来たおっちゃん。
携帯を手に持っている。
はたまた号泣している安井。
携帯を手に握りしめている。
道なりに3時間ほど進むとなにやらレンガづくりの建物が現れる。ここで食事を取るらしい。
メニューの紹介をしてもらったがモンゴル語が難しすぎて忘れてしまった。
食事を終え、再度車へ。道から牛が飛び出て来ることにも慣れた。
おっちゃんは蛇行運転のプロだ。
寝てるのではないかとすら思わされる。おっちゃんを起こすために歌を歌おうと思ったがノリのいい歌を歌う気分にもなれなかったのでいつも何度でも( 千と千尋の神隠し主題歌)を歌うことにした。
少し空が晴れてきた。歌ってすごい。
ほぼ消えかけていた星空に対する一縷の望みが再燃し始めてきた。
しかし、肝心のおっちゃんの蛇行運転は止まらない。実写版マリオカートだ。
なぜこんなにも真っ直ぐ進めないのか。
モンゴルのアスファルトには所々大きなくぼみがある。どうやらおっちゃんは地面のくぼみを交わしているらしい。
ルールを理解してからは僕も一緒になってくぼみを交わした。時には対向車にぶつかりそうになることもあった。言語が通じなくても心が通じている。
かれこれ2時間、一心不乱にくぼみをかわし続け少し頭痛を感じ始めたところでゲルのある集落にたどり着いた。車に乗ること計6時間。ありがとう、おっちゃん。
羊やラクダ、牛、馬などが放牧されている。
まさに一望千里の世界だ。
空もすっかりと晴れた。
ラクダを引っ張る少年。
あたりには動物の骨。
宿泊先の子供がゲルに登っていた。俺にもそこから見える景色を見せてくれ。
信じがたいと思うが下の写真はトイレである。もはやないに等しい。扉などはないため後ろからの攻撃に弱い。ウォシュレットがないと、、、。という人はゲル宿泊は向いていないかもしれない。
そして憧れのゲルへ。
内部はかなり広い空間になっている。
天井は半分解放されており、ここから光を取り込めるようになっている。
暖炉がありそこの上で料理も作る。こいつのおかげで寒暖差が激しく夜はとても寒いモンゴルでもとても暖かく過ごせる。
テレビなども置いてある。しかもこれ昨日見たバスケや。
おっちゃんがチャンネルを変える。
モンゴルの相撲らしい。ルールは全く分からないがなぜか同じコートで2試合行われている。片一方がテレビに写っている間、もう片一方の試合の状況は分からない。これはトランプの絵柄で見たやつ。
電気は太陽光発電。USBで充電できるようになっている。
お菓子とミルクティー。モンゴルのミルクティーはほぼミルクである。ヤギのミルク。そこにバターと塩を入れるらしい。甘ったるさがなくとても飲みやすい。
お母さんが夕食を作ってくれる。羊の肉を使ったスープだ。みんなとても良い笑顔で食卓に集まる。幸せや。
おっちゃんが少し風邪気味の僕に「これを飲むとお前の風邪はうんとよくなるぞ」と言いたげな顔と全く分からんモンゴル語で、ガソリンケースを差し出してくる。
とりあえず飲んでみる。
死ぬかと思った。
人生で1度だけ78度のアルコールを飲んだことがあるが、その時よりも喉が痛い。息をするだけでアルコールが体内から外界へと放出されていく感覚がする。
モンゴルの伝統的な飲み物なのか。
僕の後、家族は誰も飲みたがらなかった。
おっちゃんは大量の水で薄めて飲んでいた。俺ただの罰ゲームやん。
※後に出会った方に聞くとモンゴルのウォッカらしい。現地のが人が造っているものだと最高で85度。お酒が苦手な人はくれぐれも飲まないように。
食事が終わり、全く治らん鼻をずるずる言わせ外へ。モンゴルは21時でも日が落ちていないため明るい。最高の夕日を眺める。今にもとろけだしそうだった。
こういう所にずっと来たかった。
ごんちゃを飲んでいる場合ではなかった。
この後は宿泊用のゲルに移動。ゲルの空間は本当に素敵である。
なんと言っても仕切りがない。
嫌でも一家団欒と出来る空間がここにはある。
俺は今日おっちゃんとこの空間に2人で寝るのか。
嫌だ。
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