全力の『楓』 6月5日inモンゴル

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6月5日
起床。

朝食は目玉焼きとフレンチトースト。安心した。

目玉焼き

今日はウランバートルに戻る。2泊3日のモンゴルツアーはこれで終了。香港で取ってしまった飛行機が12日の早朝1時発なので、約6日間モンゴルに滞在しなければならないが。

最終日にしてめちゃくちゃ遊牧民っぽい人おった。

リアル遊牧民

ちなみに、馬に乗った人が羊たちを追いかけているのをイメージしていたが、実際はバイクだった。ちなみにこの子はおれのことめっっっっっっっっっっちゃ嫌い。

バイク

このバイクで追いかけられると羊たちもひかれないように必死に走る。(もちろんこの子は運転してないよ。今はジャガイモを食べています。)

お世話になった家族にお別れ。言葉は通じなかったけど、とても優しくしてくれた。あの子はおれのことめっっっっっっちゃ嫌いだったけど。

ファミリー

ひたすら車に乗り、行き来た時に昼食を食べたところと同じ食堂へ。

3日目昼飯

抜群のネーミングセンスを持ち合わせている安井は、このメニューに対して「昨日のワンタンスープのワンタンの皮ないバージョン」と命名した。

カレーセットを頼んでナンの代わりにカレーパンのパン生地ないバージョンが来たみたいな展開である。(一つ前の記事参照)

帰りのおっちゃんは3日間の疲労を感じさせない機敏さで、またもくぼみをかわしていた。時には避けられないと分かっているくぼみもあるがおっちゃんは表情一つ変えない。

おっちゃんの遠方を見つめる眼差しは、まるで「人生には絶対に避けることが出来ない時だってある。そういう時も逃げずに真正面から向き合うことが大切だ。」と僕に語りかけているような、そんな力強さを宿していた。違うな。

16時。ようやく宿に着いた。

宿のオーナーがあたたかく迎えてくれる。

少し疲れた。とりあえずシャワーだ。

実はこの3日間、シャワーのない環境にいた。(シャワーというより水もない)生き返る。

シャワーを浴びた後は食べ物を買うためにスーパーに向けて疲弊しきった足をひきずるようにして歩き出した。

のみんスーパー

ここだけの話、ウランバートルにあるNOMINという大型スーパーの中のパン屋は、毎日21時になると全品半額になる。ここだけの話だが。

道中はありったけの声を出し『楓』を歌っていた。昔からふと口ずさんでしまうが何故なのだろう。どうせ日本人いないから分からないよね。

スーパーにつき、半額になったパンをまじまじと観察する僕に後ろから声がかかる。

「日本人の方ですか?」

少し驚く。とても感じの良さそうなおじいさんだ。

「そうです!よく分かりましたね!」

僕自身、何故か少し誇らしげである。

感覚が麻痺しているのだ。

先日、こちらから日本人に日本語で話しかけたのにも関わらず、英語で返事をされるという珍事件が起きた。日本語が流暢なアラブ系の人だと思われていたらしい。確率論で考えて欲しい。日本人だろ。

物腰柔らかそうなそのお方は、屈託のない笑顔で答えた。

「持ってるバッグで日本人だって分かりました!」

その後、夕食はまだとのことだったので一緒に食事に行くことになった。

そねさんという方。定年退職してからとのことだったので、おそらく60歳過ぎてからの旅だと思う。単発の旅を何度も繰り返しているとのことでとても話しが盛り上がった。レストランを探しながら歩き出すと、会話が弾んでしまいかれこれ1時間ほど経ってしまった。

もちろん、羊の肉を注文。かなり厚みがありジューシーな羊の肉は、かみごたえがあり、余計あごが発達した。

羊の肉

そねさんが旅を始めた頃はネットも何もない時代だったそう。今もスマホに頼らず旅をしているらしい。そねさんのエピソードを聞いていると、僕が多少なりとも自負していた「旅慣れ」という感覚は過信に過ぎず、ただスマホの「調べ慣れ」だということを痛感させられる。

いくらお話してもネタは尽きず、食事を終えた後も早々とお別れは名残惜しかったので、お言葉に甘えてそねさんの宿で日本茶をご馳走になった。

この後のルートや、お互いのこれまでの旅の話をし始めると時間があっという間である。

気がつけば23時を過ぎていた。ツアー帰りで少し疲れていたこともあり、自分の宿に戻ることにしたのだが、「暇なので!」とのことでそねさんも僕の宿まで一緒に来てくれることに。

僕のような若造とも気兼ねなくコミュニケーションを取ってくれるそねさん。話していてとても心地が良い。僕にもそねさんのような温厚さがあれば。

宿の前でそねさんと別れ、帰宅後シャワーを浴びて就寝。

ゲルから始まったことを考えると、果てしなく長い1日だった。

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