50000の十字架 6月30日inシャウレイ
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リガからシャウレイは片道3時間。バスに乗りまくっているせいか3時間と聞くと短く感じる。
目的地の十字架の丘へはシャウレイでバスを乗り換えて15分程だ。
十字架の丘はリトアニアの世界無形文化遺産になる。当時ロシアの支配下に置かれていたリトアニアは反乱軍として蜂起したが失敗。ロシアに対して意を唱えることと犠牲になった人々を祀るためその遺族が数多の十字架を丘に建てた。
ロシアから度重なる侵略を受け、十字架の丘は何度も取り壊されてしまったがその度に人々は再度十字架を掲げることによって抵抗した。
シャウレイから十字架の丘に向かうバスには僕と中国人が二人。
2人は中国語で最高潮の盛り上がりを見せている中、安井は黙々と車窓から景色を眺める。
十字架を拝むためには近くのバス停から15分ほど歩かなければならない。
あたりは一面原っぱ。
本当にこんなところにあるのだろうか。
しばらく進むと観光バスが増えてくる。これは期待も高まる。
あるのか?あるのか?
あった。
むしろ有り余るほどあった。
園内を歩いているとアウシュビッツを見に行った時と同じ気持ちになる。
今日は晴れていたからよかったがもしも曇っていたり雨が降っていたとしたら気持ちのやり場に困っていたかもしれない。
十字架を重ねる。
何度も何度も取り壊しにあってきたこの丘を。
何度も何度もぶつけてきた人々の思いを。
十字架という形に変えて重ねる。
当時の人の気持ちが分かったなどという大それたことを口にはできないが、これ程の数の十字架を前にすれば誰しも感じるものがあるだろう。
帰りのバスに向かいまた来た道を歩く。
リガからビリニュスに直接行こうかと思っていたが、シャウレイに足を運んでよかった。
バスは大体1時間に1台。バス停でkindleを読みながら待機。
シャウレイの街に戻り次第ビリニュス行きのバスを予約した。
シャウレイからビリニュスは4時間。
正直移動が大好きなので全然構わないが。なんならずっと移動してても良い。
座席番号が決まっているはずなのに僕の席には金髪の美女が。どうしたらいいのだろう。
少しけむたがれている。
車内はがらがら。隣り合って座っているのは僕らくらいだ。
これどこに座ってもいいやつなのか?
だとしたらなかなか気まずい。
好んで隣に座っているようだ。
でもひとつ言うけど。
そこおれの席な。
途中の駅で他の客がなだれ込んでくる。
本来僕の席に座るはずの客登場。三角関係に。
新客→おれの席に座りたい。
おれ→美女の席に座りたい。
美女→おれのことを敬遠している。
おれめっちゃ邪魔やん。
美女が席を離れたことによって狭い車内で密かに繰り広げられていた冷戦は終末を迎えた。
ビリニュスに到着。
空港からなるべく近い宿を予約していたため、移動はかなり楽だった。
20時到着。
近所のスーパーに行き、いつも通りベーコンとビールを購入。少しお腹が空いたのでペースト状のジェノベーゼとマカロニも購入してみた。
我が家の食卓に一品おかずが増えた。というようななんとも言い表しがたい気持ちになった。
その後は無心でマカロニを茹でた。彼らは成長スピードが著しく早い。まるで乳幼児のごとく大きくなっていく。増えていのるではないか?という錯覚すら引き起こす。
ジェノベーゼとの夢の共演。
彼らに対して抱いていた過度の期待は不協和音に変わり僕の元へ。
めっっっっっちゃくちゃまずい。
こんなに不味いマカロニを食べられることもそうそうない。
ラオスで入ったサウナの味がする。
一時はベーコンを混ぜてみようかとも思った。
用心深い僕は優秀なベーコンを歴代稀に見る出来損ないクラスに編入させ、ベーコン本来の実力が発揮できなくなることに恐れを抱いた。
やむを得ずマカロニを口に運ぶ。
すぐにベーコンで緩和する。
そのベーコンの余韻を楽しみつつ。
ビールを飲む。
頭で考えずとも反射的にこの過程を行えるまで繰り返し脳内に刷り込む。
マカロニ、ベーコン、ビール。
マカロニ、ベーコン、ビール。
ベーコン、ビール。
ベーコン、ビール、ベーコン。
マカロニ、マカロニ、マカロニ、マカロニ………
(´・_・`)
夕食という関門をなんとか突破した僕は明日のリトアニア探索に備えて就寝。
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