ロシア上陸 6月12日inイルクーツク

ロシア上陸 6月12日inイルクーツク
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起床。

目覚めることAM5:00。寝られなくなってしまったので、空港にあるATMでお金を下ろす。

Wi-Fiが使えず、ローカル環境で使用できるマップをあらかじめダウンロードしておくことも忘れていたので、自分がどこにいるのかすら分からない。(空港だ。)

さらに、ロシアは思っていた以上に英語が使えない。個人的には中国よりも使えない印象。五十歩百歩だが。(使えたのは2日目の宿のみ。)イルクーツクの空港内でもほとんど使えない。

タクシーに乗ったとしても、どこに行けばいいのかも分からない。

現地に着いてから宿を取る派閥出身の僕は、宿を目的地にすることも出来なかった。

とりあえず空港内から外に出てみる。どの方角に向かって歩こうか。

イルクーツク空港。警備のお姉さんは葉巻を吸っている。

空港から出発する車がどちらに向かうかを観察し、なるべく多くの車が進む方向に歩き出すことにした。

看板

良く分からん看板が何かはありそうな気配を漂わせてくる。

しばらく歩いていると、鳴き声が聞こえてきた。

その鳴き声は連鎖するかのごとく数が増し、どんどんと大きくなっていく。

後ろを振り返ると何やら、こちらに走ってくる影が。

始まった。

恒例行事。

野犬との戦いだ。

あまり興奮していない野犬だと、こちらが走らなければ特に何もしてこないケースが多い。だが、今回のケースではやつらはすでに走り始めている。

僕もこうしてはいられない。

合計18キロの荷物を背負い、全力で走り出す。朝5時半。何をしているのだろう。

これまでもタイの野犬、フィリピンの野犬、カンボジアの野犬、ペルーの野犬など幾度となく戦いを繰り広げてきた。百戦錬磨の僕だ。今回も逃げ切れるだろう。

そもそも背負っているものの重みが違うのだ。

僕は噛まれたら死ぬ。やつらは噛んだところで得られるものなど特に何もない。背負ってるものの重みが違うのだ。

そんな生半可な気持ちのやつらに負けるわけがない。

そう考えていた矢先、前方からも鳴き声が聞こえてくる。2匹いる。こちらに向かってくるではないか。

前後に総勢5匹の野犬。タイのチェンマイで野犬の集団に追いかけられた時は全て後方だった。このケースは初めてだ。

前に走る選択肢は断たれたた。残された道は横だ。

道路の逆車線に渡ることを余儀なくされた僕は勢いよく進路を変更する。

運良く、その道路の車線は小高い壁で仕切られていた。重たい荷物を担ぎ上げ、必死に壁を乗り越える。体力は限界に近づいていた。

野犬がその壁を超えてくることはなかった。勝ち切った。すでに洋服は汗だくである。

こんなに走ったにもかかわらず、自分の向かっている方向が正しいかは分からない。とりあえず歩く以外、選択肢のない僕は、ひたすらに前に進み続けた。

道

途中でガソリンスタンドがあったため、スタッフに道を尋ねるも、微塵も取り合ってくれない。

仕方なく、また黙々と歩く。

しばらくするとバスが2、3台僕を通り過ぎた。バスが揃いも揃って向かうのだ。栄えているに違いない。

少し希望が見えてきた。

僕もバスに着いていくように歩き続ける。最初よりも人が増えてきた気がする。(時間帯の問題でもあるが。)

歩くこと2時間半。街に着いた。イルクーツクの中心街らしい。

開いている店を探したが、どこもまだ閉まっていた。

どうすることもできない僕は、そこら辺にあった公園のベンチで仮眠を取ることにした。

しばらくすると、いきなりど突き起こされた。何が起きたのか瞬時に判断の出来なかった僕は必死に目を擦る。

そこには、1人のロシア人のおばさんがいた。話しかけてくるが、何を言っているかは分からない。その後もおばさんは休むことなく話かけ続けてくる。かといって僕のロシア語が急激に成長をみせることもなく、依然として何を言っているのか分からないまま刻々と時間だけが過ぎた。

かれこれ20分ぐらい経っただろうか。流石に飽きてきた僕はおばさんから逃げるようにしてその場を去り、近くのカフェで朝食をとることにした。しかしWi-Fiはない。

他の店が開き始めるのは10時頃らしく、その後もやることがなかった僕は、おばさんに気配を感じとられないよう、別の公園で座っていた。

宿もない。ネットも使えない。地図もない。英語も通じない。どうしたらいいのだろう。途方に暮れていた僕。ただ座って他の店が開き始める時間を待つしかなかった。

恐らく10時は過ぎていただろう。3時間のみの空港睡眠、重荷を背負いながらの長距離移動。疲弊しきった僕の身体には立ち上がる気力もなかった。

その後もしばらく座っていると、隣のカップルらしき人達が話しかけてくる。(もちろんロシア語)

Wi-Fiないか?と聞くと、ここら辺にWi-Fiがある店は1つしかないと言いたげなジェスチャー。立ち上がり、手招きされたので着いていくことにした。

着いたのはさっきいたカフェの隣の店。(まじか。)

しかし、その店のWi-Fiもロシアの電話番号を打ち込まないと使用出来ない仕組みになっていた。

カップルが「ホステル?」と尋ねてくる。宿は決まっていなかったのでとりあえず「ノー」と答える。

ここでカップルが翻訳アプリを使い始めた。

ロシア語は英語に変換され僕の元へ。

ホステルに行けばWi-Fiがあるかもしれない。私達がホステルを探してあなたを連れていくわ。

めちゃくちゃいい人達やん。涙でそう。

とりあえず、カップルに着いていく。

道中ではお互いの自己紹介をしたが、お互い話している内容の10パーセントも理解できていなかったと思う。唯一分かったことは、彼女の方が彼氏よりも1つ年上という事だ。

しばらく行くとホステルに着く。ホステルのオーナーすら英語は使えない。ここでカップルとはお別れ。本当にありがとうございました。スパシーバ!

とりあえず宿にチェックインし、Wi-Fiの接続を試みる。出来ない。宿の人に聞いても今は使えない的なことを言われる。

結局、自分のいる場所がどこなのかも分からない。途方にくれる僕は、窓からの景色を眺める。

なんかある。色合いがとても素敵な教会だ。行ってみたい。とりあえずその方角に向かい歩き出すことにした。

イルクーツクは木造建築の家が多く、とても可愛らしい街並みである。

しばらく行くととても立派な建物があったので、入ってみることにした。

偶然にもそこの敷地内に「インフォメーションセンター」があった。中に入ると、スタッフのロシア人女性が一人。

インフォメーションセンター

彼女は英語が話せた。しかもとても気さく。

Wi-Fiもあるといわれたのでトライしたが、またしてま繋がらない。ロシアには厳重なネット規制があると聞いていたが、その影響なのだろうか。

意思疎通を図れなかった鬱憤が爆発するかのごとく、お姉さんにひたすら質問をした。

「今泊まっている宿が少し高いため、もう少し安くておすすめの宿はないか。」

「ロシアでは外国人はネットが使えないのか。」

「ここからシベリア鉄道に乗るための駅へはどのように行ったら良いか。」

「バイカル湖へはどのように行ったら良いか。」

お姉さんはどの質問に対しても優しく丁寧に答えてくれた。

地図もたくさん手に入れた。僕にもう恐れるものはない。とりあえず、先程、窓から見えた教会へ。

教会

近くで見てもとても壮麗だ。おとぎの国にいるような気持ちになる。

そのあとは明日の宿泊の予約のため、お姉さんが紹介してくれた宿に向かった。

この宿がめちゃくちゃ良かった。今日泊まろうとしている宿よりも格段に安いのに、設備は至れり尽くせりだ。(まぁ今日は紹介してもらったから仕方がないが。)

宿のスタッフにWi-Fiを試させてもらうと、この宿では使えた。なぜ僕はWi-Fiも使えない宿に倍以上の金を払って泊まっているのだろう。

色々と思うことはあったが、途方に暮れていた僕を助けてくれたカップルに感謝だ。

昼食は近くのローカル店へ。イルクーツクで食べた料理はどれも香りが強かった。もしかしたら苦手な人は苦手かもしれない。

その後は街の西側を散歩することにした。

シベリアンタイガー。何かくわえているあたりが生々しい。弱肉強食の世界だ。

シベリアンタイガー

野犬ではなく、もしシベリアンタイガーが出てきたら。滅多にない機会だ。逃げることは諦めて、写真を撮るだろう。

またも教会。ヨーロッパの教会とは違い装飾が派手である。

正直あまり栄えていないと思っていたが街並みはとてもおしゃれだった。

寿司屋もおしゃれ。ロシアは寿司屋をスタジオにしてしまう。店のフォントもかっこいい。思わず入りそうになった。危ない。

その後はスーパーへ。シャンプーを買いたかったのだがどれかロシア後が読めない。読める英語を拾い集めた結果、「プロ達に使われている」と書いてあったので迷わずこれにした。プロが使っているなら安心だ。

おそらくモンスター的な立ち位置なのだろう。「GORILLA」。少し強そうならなんでもありなのか。

その後も歩く歩く。久しぶりに派手じゃない教会を見た。

宿に帰ると何故かWi-Fiが使えるようになっていた。しかも5G。無双だ。電波無双。

あまりにも疲れた僕は、無性にビールが飲みたくなり外へ。3店舗周ってもどこも酒は売れないと言われる。結局ビール探しだけでかなりの距離歩いてしまった。ロシア語なため理由は分からない。

大人しく宿に帰り今日は寝ることに。

アイフォンのヘルスケアアプリによると総走行距離28km。本日もお疲れ様でした。

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